太古の昔、舞や踊りの起源は、目に見えない世界と目に見える世界をつなぐ祈りや、祝祭の儀式でした。

 

古代舞靈研究所は、縄文時代をはじめとする、古代・神代の舞や踊り、各国のネイティブダンスの精神性や魂について、
現代人の身体やDNAの中に眠る記憶をもとに、研究しています。

 

『舞靈(まいだま)』というのは造語です。
日本には「言葉に魂が宿る」という考え方から『言靈』という美しい言葉があります。
言霊という考え方が存在するより以前の、文字が存在しなかった時代、人は形や動きの中に魂を宿し、
何かを伝えていたのではないかと考え造った言葉です。

 

太古・原初の人々は常に自然を敬いこの星の自然や宇宙のサイクルと共に生き平穏な日々を願い、森羅万象を寿ぐ「祈り人」でした。
祈りの舞は古代の人々のように天と地をつなぎ、舞う身体を通して祈り、自らを尊びすべてを愛し、地球を癒します。
この時代に舞うことを選択した人々と共に、より一層深い体験を共有しながら、これからの地球のために世の平和や幸せを祈り、
寿ぎの舞を捧げ生きることの喜びと感謝を深めていきたいと考えています。

 

 


新月舞・満月会

祈りの舞 とは、原始舞踊のひとつの形である祝祭の舞です。世の平和や皆様の幸せ、これからの地球のために祈りと寿ぎの舞を捧げ、生きることの喜びと感謝をお伝えします。

新月舞・満月会についてもこちらをご覧ください。

Tao Dance (タオダンス)

タオダンスとは
足の裏、中心軸、丹田ムーブメントについて学び、身体と精神と大いなる源ををつなぐ踊りです。
タオという言葉が表す通り、天と地、 東洋と西洋など二元的なものを融合させていきます。

Body Tuning Ballet (バレエ)

このクラスで行われることはバレリーナになるためのレッスンではなく、骨格・筋肉など身体の構造を知り、
まっすぐ立つこと、中心軸のゆがみを正すことから始まり、身体の芯を確認・強化するワークです。
身体に無理のない東洋人に適した呼吸法や、丹田ムーブメントを取り入れています。





名称の変遷

 

ごあいさつ文と重複する部分もございますが…。
1996年に、新しい舞踊の研鑽と、疲労した身体を自分で癒すための、セルフヒーリングを中心としたダンススタジオを設立しました。
ヒーリングダンスとバレエのクラス他に、踊ることによって心と身体と魂をつなぎ統合し、均整のとれた立ち居振る舞いをめざすための独自のオリジナルダンスを創出したいと考えました。

そして、そのダンスの呼び名は、天界舞踏、スピリチュアルダンスと、変化し、現在の タオダンスに落ち着きました。


基本的な内容に変化は無いのですが、公演などで人様にお見せする際に必ず「このダンスはなんと言うのでしょう?」とご質問いただき、それにお答えするときに何と呼ぶか(名付けるか)は大きな問題だったので、ああでもないこうでもないと、ピンとくるものを探し続けドンドン変化していってしまったのです。

 

そして2005年、均整の取れた心と身体と魂を用いて、古代と現代、西洋と東洋、陰と陽、天と地とすべてのものをつなぐ、森羅万象を寿ぐ「祈りの舞」を創出しようと研究を始めました。

これまた、いろいろと呼び名が変化し、2005年に発生した祈りの舞を巫女舞と呼び、2009年 寿舞-kotohogimai-と変化し、2015年3月に<暦舞>という名が新しく誕生しましたが、この度2020年の大変な年の影響を受け、「山中無暦日」という禅の言葉もあることですしシンプルに祈りの舞と表記することにいたしました。

 

                         

巫女舞という名称について

 

2005年に祈りを舞うというのはどういうことか考え始め、当時いろいろなご縁をいただき作品を作り始めました。
まだ祈りに対する理解度も低く、自分の身体の中で起きていることを言語化する能力もなかったので、その舞を巫女舞と呼んでいました。


それから年月が経ち、祈りというものが日常化されると同時に純化していき、巫女舞という言葉に少し違和感を感じるようになりました。
2005年に祈りを舞いたいと思ったきっかけは「自然の理(ことわり)や秩序の源を神と呼ぶならば、すべての人はその体内に宇宙と神を住まわせている」という天啓にも似た実感を得たからなのですが、巫女舞というシステムは「神>巫女>人」という、人の外側に住む大きな神様とのメディウム(媒体)としての役割を表しています。


エネルギーとしてのすべての大いなる源と常につながっていることを想い、舞う祈りは「神≧人」という図式なので寿舞-kotohogimai-、暦舞とその呼び名を変えました。そして「(巫女舞)」と表記していた部分は、この秋削除させていただきました。

 

まだまだ修行中で至らぬことばかりですが、今後も真摯に祈りについて、人の身体と精神と靈の仕組みについて研究し舞い続けたいと思っております。

なにとぞよろしくお願い申しあげます。    合掌

 

 2020年 秋 古代舞靈研究所  阿 利